外装工事のご質問
〈塗料について〉

お客様からよくいただくお問い合わせをまとめました。

 


期待耐用年数の意味は?

塗膜は、紫外線や水、排気ガスなどの劣化因子により、初期の機能・性能が低下します。
通常、劣化には様々な段階があります。

1段階:汚れ、変退色など、外観性能が失われる

2段階:塗膜の表面劣化が進行し、チョーキング(白亜化)、磨耗、ひび割れなどが生じている

3段階:塗膜のひび割れが素地まで進行し、浮きや剥がれが生じ始める

4段階:塗膜の連続性が失われ、素地との密着性、保護機能を失う

 

この中で、1段階は、塗膜の保護機能は失われていませんので、修繕を行うには早いといえます。

2、3段階に達した時期が最適な修繕時期であるため、ここに達するまでの期間を耐用年数とします。

4段階になりますと、塗膜の耐久性は期待できないため、完全に除去して新しい塗材で改修することになります。

通常、劣化は、材料、地域性、施工水準、メンテナンス、施工部位など、様々な因子が複雑にからんでいます。期待耐用年数として表示している数値は、このような点を考慮して設定しています。

 

仕上塗材、塗料の違いは何ですか。

塗料とは、一般的に保護また着色用の薄い皮膜を指します。
仕上塗材とは、吹付け、コテ塗り、ローラー塗りなどにより、厚付けで、皮膜自体がテクスチャーを持つ仕上げを提供するものです。


セラミック、無機塗料とは何ですか。

セラミックは一般的に、粘土や鉱石などの天然原料から作られ、高温で焼成することによって製造される陶磁器全般のことです。
 

耐候性や耐火性があり、建築材料として広く使用されます。

その性能を生かしたセラミック塗料は高温や化学物質に対して耐久性があり、摩耗や腐食から保護する役割を果たします。

複層と単層の違いは何ですか。

複層(塗材)の場合は、「下塗り+主材塗り+上塗り」の三層で仕上げる材料です。
一方、単層(弾性塗材)の場合は、「下塗り+主材塗り」の二層で、上塗り工程を省略することができます。


装飾養生・化粧目地はどのようなものでしょうか。

装飾養生とは、仕上げ壁面に目地を入れるために、予め専用テープなどで養生することをいいます。

この他、養生部分に化粧目地を貼り付ける方法もあります。

意匠系塗材などで大面積を施工する場合は、適当な間隔で目地を入れることで、より自然な仕上がりとなります。

 

アクリル、ウレタン、シリコン、ふっ素の違いを教えて下さい。

アクリル、ウレタン、シリコン、ふっ素の順に耐候性、耐久性が高くなります。

期待耐用年数は、アクリルで5~8年、ウレタンで8~10年、シリコンで10~15年、ふっ素が15~20年と一般的には言われています。

一液と二液の製品はどちらが優れていますか。

一般的には、二液は反応硬化タイプのため、幅広い下地に適用できます。下地への浸透性、付着性では一液より優れていると言えます。


弾性と可とう形は何が違うのでしょうか。

弾性は、塗膜自体が伸び、外壁下地の微細なひび割れに追従する機能です。
可とう形は、弾性ほどの伸びはありませんが、塗膜に柔軟性があります

弾性は、塗膜自体が伸び、外壁下地の微細なひび割れに追従する機能です。これにより雨水の浸入を防ぎます。弾性は、一般に防水形とも言われ塗膜は高い伸び率を示します(引張試験参照)。

可とう形は、弾性ほどの伸びはありませんが、塗膜に柔軟性があります(可とう性試験参照:-90°に折り曲げた時、その表面にひび割れが生じないこと)。微弾性塗膜といわれることもあります。


艶には、どのような種類があるのでしょうか。

艶有り、7分艶、5分艶(半艶)、3分艶、艶消しの5種類があり、順に艶を抑えた仕上がりになります。同じ艶の種類でも製品が異なれば、多少艶の程度が異なります。


遮熱塗料は、室内気温の上昇を抑えることができますか。

効果は期待できますが、住まいの構造、状況により著しい効果は正直期待できません。断熱塗料として効果実績のあるガイナなどもご検討ください。

実際の戸建て住宅の創造を想定した実験では、約3℃~5℃の温度低減効果が確認されています。

しかし、遮熱効果は、建物の構造、断熱材の種類、断熱材の使用状況、換気状況、開口部の面積、立地条件、塗装仕様などにより異なります。そのため室内温度の低減効果を保証できるものではありません。


遮熱塗料は、色によって効果の違いがありますか。

色が濃いほど熱は吸収されます。

色が濃くなればなるほど(明度が低くなるほど)表面温度は高くなります。この傾向は一般塗料も同様です。

一般塗料と遮熱塗料の表面温度差は、同一色を塗装した場合、淡色から濃色になるほど大きくなります。つまり、日射反射率の差は、濃色の方が大きく、淡色の方が小さくなります。


シーラーとフィラーの違いを教えてください。

シーラーは下塗剤、フィラーは充填剤です。

シーラーは「接着する、覆い隠す」という意味があり、モルタルやコンクリート等、主に吸込みのある素地に適用する下塗材です。下地との密着性を高めるための接着剤のような役割を持つ製品です。
一方、フィラーは、「埋める物、詰め物、充填材」などの意味があり、主にクラック(ひび割れ)の補修や、凹凸のある下地を埋め平滑にするために使われます。

塗料はなるべく厚く塗る方がいいのですか。

適切な所要量があります。

適切な所要量がありますので、それに従って施工することをおすすめします。

厚く塗ることにより、性能が長持ちするということではありません。逆に、塗料が垂れてきたり、ピンホールの発生など施工不良の原因にもつながります。

ですが、薄塗りが良いとは耳にしたことがありません。

通常の使用量を割り増す必要はありませんが、余った塗料を捨てるくらいなら適切に厚塗りすることは悪くはないでしょう。


塗料における、通気性や透湿性の利点は何ですか。

塗膜の欠陥であるふくれの発生を防止できます。

塗膜に通気性・透湿性があると、塗膜の内部に水蒸気が溜まらないので、塗膜の欠陥であるふくれの発生を防止できます。


水性塗料と溶剤形塗料では、どのような違いがありますか。

同一製品では油性の方が耐久性は高いです。

水性塗料は溶剤形塗料に比べ、臭気が少ないので、環境に優しい塗料と言えます。

しかし、5℃以下の低温下では使えないことから、寒冷地等の低温下においては、溶剤形の塗料の方が適しております。性能的に大きな差はありません。

同じグレードで水性、油性の塗料があった場合、機能性を重視する方は油性塗料がおすすめです。

強い塗膜を形成することにより、高い耐久性を持っています。

水性塗料の中にも耐久性や耐候性を持っている商品がありますが、油性塗料よりは劣っています。


塗膜の厚みについて教えてください。

建材によりそれぞれ違います。

吹付タイルやリシンは0.5~3mm程度、スタッコは1~5mm程度の膜厚となります。通常の塗料(エマルションやさび止め)は30μ(0.03mm)程度です。

※エマルション塗料とは、油や樹脂が水中で乳化させられている塗料になります。

エマルジョン塗料やエマルションペイントと言われたりもします。

あくまでも乳化して微粒子が散らばっている状態になりますので、しばらくすると完全に分離してしまうのが乳化の特徴です。

外壁塗装では、撹拌機(かくはんき)などを使って塗料をよくかき混ぜてからエマルション塗料を使っています。


水性と聞くと、塗装が完全乾燥した後でも、雨などに溶けるイメージがありますが水性塗料を外壁に使っても大丈夫ですか。

乾燥して造膜すれば問題ありません。

水性塗料は乾燥過程で樹脂が融着することにより塗膜を成形していますので、造膜すれば問題はありません。


溶剤形塗料の上に水性塗料は塗れますか。
また、水性塗料の上に溶剤形塗料を塗っても問題はありませんか。

溶剤の上に水性はシーラーを塗るので問題ありません。
水性塗料の場合は基本水性塗料をおすすめします。

溶剤形塗料の上に水性塗料を塗る場合は、下塗材(シーラー)を塗りますので特に問題はありません。

水性塗料の上に溶剤形塗料を塗る場合は、溶剤などの影響により、旧塗膜を侵し、膨れ、ちぢみなどの異常が発生することがあります。


色は標準色以外に自由に選べますか。

多くの場合日本塗装工業会塗料用標準色から選べます。

顔料着色タイプ(リシン、吹付タイル、スタッコ等)は、標準色以外でも可能です。

日本塗装工業会塗料用標準色600色以上から選べます。

但し彩度の高い色など再現できない色もありますので、別途ご相談ください。

塗料メーカーの塗料ごとの基本色は、ユーザーのニーズに反映したカラーを中心にラインナップされています。

その中から選ぶことで失敗のリスクが減るためオススメです。


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