お客様からよくいただくお問い合わせをまとめました。
1段階:汚れ、変退色など、外観性能が失われる
2段階:塗膜の表面劣化が進行し、チョーキング(白亜化)、磨耗、ひび割れなどが生じている
3段階:塗膜のひび割れが素地まで進行し、浮きや剥がれが生じ始める
4段階:塗膜の連続性が失われ、素地との密着性、保護機能を失う
この中で、1段階は、塗膜の保護機能は失われていませんので、修繕を行うには早いといえます。
2、3段階に達した時期が最適な修繕時期であるため、ここに達するまでの期間を耐用年数とします。
4段階になりますと、塗膜の耐久性は期待できないため、完全に除去して新しい塗材で改修することになります。
通常、劣化は、材料、地域性、施工水準、メンテナンス、施工部位など、様々な因子が複雑にからんでいます。期待耐用年数として表示している数値は、このような点を考慮して設定しています。
この他、養生部分に化粧目地を貼り付ける方法もあります。
意匠系塗材などで大面積を施工する場合は、適当な間隔で目地を入れることで、より自然な仕上がりとなります。
弾性は、塗膜自体が伸び、外壁下地の微細なひび割れに追従する機能です。これにより雨水の浸入を防ぎます。弾性は、一般に防水形とも言われ塗膜は高い伸び率を示します(引張試験参照)。
可とう形は、弾性ほどの伸びはありませんが、塗膜に柔軟性があります(可とう性試験参照:-90°に折り曲げた時、その表面にひび割れが生じないこと)。微弾性塗膜といわれることもあります。
実際の戸建て住宅の創造を想定した実験では、約3℃~5℃の温度低減効果が確認されています。
しかし、遮熱効果は、建物の構造、断熱材の種類、断熱材の使用状況、換気状況、開口部の面積、立地条件、塗装仕様などにより異なります。そのため室内温度の低減効果を保証できるものではありません。
色が濃くなればなるほど(明度が低くなるほど)表面温度は高くなります。この傾向は一般塗料も同様です。
一般塗料と遮熱塗料の表面温度差は、同一色を塗装した場合、淡色から濃色になるほど大きくなります。つまり、日射反射率の差は、濃色の方が大きく、淡色の方が小さくなります。
適切な所要量がありますので、それに従って施工することをおすすめします。
厚く塗ることにより、性能が長持ちするということではありません。逆に、塗料が垂れてきたり、ピンホールの発生など施工不良の原因にもつながります。
ですが、薄塗りが良いとは耳にしたことがありません。
通常の使用量を割り増す必要はありませんが、余った塗料を捨てるくらいなら適切に厚塗りすることは悪くはないでしょう。
塗膜に通気性・透湿性があると、塗膜の内部に水蒸気が溜まらないので、塗膜の欠陥であるふくれの発生を防止できます。
水性塗料は溶剤形塗料に比べ、臭気が少ないので、環境に優しい塗料と言えます。
しかし、5℃以下の低温下では使えないことから、寒冷地等の低温下においては、溶剤形の塗料の方が適しております。性能的に大きな差はありません。
同じグレードで水性、油性の塗料があった場合、機能性を重視する方は油性塗料がおすすめです。
強い塗膜を形成することにより、高い耐久性を持っています。
水性塗料の中にも耐久性や耐候性を持っている商品がありますが、油性塗料よりは劣っています。
吹付タイルやリシンは0.5~3mm程度、スタッコは1~5mm程度の膜厚となります。通常の塗料(エマルションやさび止め)は30μ(0.03mm)程度です。
※エマルション塗料とは、油や樹脂が水中で乳化させられている塗料になります。
エマルジョン塗料やエマルションペイントと言われたりもします。
あくまでも乳化して微粒子が散らばっている状態になりますので、しばらくすると完全に分離してしまうのが乳化の特徴です。
外壁塗装では、撹拌機(かくはんき)などを使って塗料をよくかき混ぜてからエマルション塗料を使っています。
水性塗料は乾燥過程で樹脂が融着することにより塗膜を成形していますので、造膜すれば問題はありません。
溶剤形塗料の上に水性塗料を塗る場合は、下塗材(シーラー)を塗りますので特に問題はありません。
水性塗料の上に溶剤形塗料を塗る場合は、溶剤などの影響により、旧塗膜を侵し、膨れ、ちぢみなどの異常が発生することがあります。
顔料着色タイプ(リシン、吹付タイル、スタッコ等)は、標準色以外でも可能です。
日本塗装工業会塗料用標準色600色以上から選べます。
但し彩度の高い色など再現できない色もありますので、別途ご相談ください。
塗料メーカーの塗料ごとの基本色は、ユーザーのニーズに反映したカラーを中心にラインナップされています。
その中から選ぶことで失敗のリスクが減るためオススメです。
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