※床下点検口から検査、点検を行います。点検口がない場合は別途開口費用がかかる場合があります。
床下点検は、ご自宅の点検口を利用して床下に入り調査、診断をします。
所要時間はおよそ2時間ほどです。
外気の温度と湿度を計測します。
点検口より床下を点検。
床高の測定
基礎の鉄筋を鉄筋センサーにて検査。
床下の温度湿度を計測します。
床下断熱材の有無、構造クラック(ヒビ)の有無を確認。
0.3mm以上のものを構造クラックと言います。
(日本コンクリート工学会指針)
昭和56年以降の耐震基準で引張強度に弱いコンクリートの性能を底上げするため鉄筋が入れられました。
(鉄筋コンクリート)
コンクリートだけでは中性化することは問題がありません。
本来アルカリ性のコンクリートは大気中の二酸化炭素が経年で侵入し
水酸化カルシウム等のセメント水和物と炭酸化反応を起こすことによって細孔溶液のpHを低下させ中性化していきます。
内部の鉄筋が中性化の影響で不動態被膜が破壊されると水と酸素の存在で鋼材が酸化・腐食が進みます。
結果、鉄筋が腐食し膨張→コンクリートの割れ、劣化に繋がります。
床下の各所の温度・湿度を計測。
こちらの場合は植物の繁殖が見られました。
スギやヒノキ等の構造用製材については、JAS(日本農林規格)では含水率15~20%以下の基準を設けています。
この基準まで均等に乾燥していれば大きな問題は生じないと考えられます。
18%以下が理想です。
含水率が高い(30%以上)と腐朽やシロアリの食害を起こす原因にもなります。
せん断クラック(横方向のヒビ)
ヒビ、クラックは基本縦に入ります。
横にひび割れが生じている場合、基礎が深刻な劣化をしていることが多いです。
上から下へ縦方向のひび割れの場合は、経年と共に揺れや乾燥などで基礎が劣化しているといえます。
横方向のひび割れは、設計や施工に問題がある場合や、家の周辺環境(多湿・山や川が近いなど)によって、鉄筋の錆から起きる場合があります。
白アリは湿度を好みます。
ヤマトシロアリは湿った木材を食べます。
浴室や湿気の高い床下などに集中します。
イエシロアリは非常に繁殖力が強く、また古材よりも新材を好みます。
食欲も旺盛で非常に急激な加害を起こします。
新築といえど浴室やキッチンなど水漏れがある場合、湿度の高い床下は白アリに狙われる危険があります。
《調査報告書》
写真報告書を作成して提出いたします。